おはなし玉手箱　〜夢で会いましょう〜

商品詳細

こちら浦島太郎が竜宮城より持ち帰った
「玉手箱」をイメージし、折紙で作った
「箱」の出品です。
中にはエイジング効果のある煙ではなく
中身のないおはなしが入っております。
語り部は我が家に住み着いている黄色い鳥。
こちらのお箱
小物入れ、
もしくはお宅に住み着いている
幸せの青い鳥の寝床にもいかがですか？
サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cm
お気に召して頂けましたら
折りたたみ、封筒に入れ
郵送で送らせて頂きます。
なお、黄色い鳥はついていきませんので
ご了承下さい。

下記は中身のない話↓
画像4枚目参照
〜夢で会いましょう〜

こちらとあるヒトケの少ない駅に貼ってある
「うみうのウッティー」のポスター
デザインは
ガンダムのデザイナー
形部一平氏作とのこと。
訴えかけるその目は
先日私の夢に出てきた男に
そっくりであった。

私は厳寒地にある秘境駅の駅員。
終電が出てしまった後、ホームを確認し、
ふと視線を降ろすと
線路に男が横たわっていた。
男に話しかける。
「そこに寝ていても望みはかないませんよ」
「...」
反応はない。
「電車にひかれたいんですよね」
「...」
「この駅には朝まで電車は来ません」
「...」
「ひかれて人生を終えたいのに
凍えて人生終えますよ」
「...」
「最後の望みくらい
叶えた方がいいんじゃないですか？」
「...ホントですよね」
寝転んでいた男はムクリと起きあがった。
ダルマストーブが焚かれている待合室で、
男のついてない人生をあれこれと聞いた。
「最後まで思うようにならないって
本当に嫌だと思って」
「はい」
「色んな人に相談したんだけど」
「ほぅ」
「間際で1番目の覚めるアドバイスでした」
「そうですか」
「あのまま寝てると目が覚めなかった」
「色んな意味で」
「目が覚めて良かったw」
「おはようございますw」

現実の私もそこで目を覚ました。

その後、その男は夢に出て来なかった。
様子わからずにいたが、こんな所にいたとは。

Uの前掛けはウーバーイーツか？
鵜羽でウーバーとは
冗談も言えるようになったんだな。
小脇の魚はお届けものか？
元気ならいいんだ。
そうだ、明日また私の夢に出てきたらいい。
初夢だぞ。
一富士ニ鵜三茄子で縁起がいいじゃないか。

そうポスターに語りかけた。

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